遊説活動を通して、自分自身に変化が二つありました。
まず、あることわざが印象に残りました。演説では、ひたすら「中国の脅威」について訴え、中国共産党に対する批判を続けていたのですが、何かがしっくりこなかった。中国を悪と決めつけ、忌み嫌えばそれでいいのか。それは違うのではないか。そんな時に思い出されたのが、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉でした。
中国が行っていることは確かに間違っている。しかし、それは“共産主義”が間違っているだけであって、彼らの尊厳や人格まで否定してはいけない。むしろ彼らを思うからこそ、日本は毅然とした態度を取り、かつて多くの無辜の犠牲者を生み出してきた共産主義を放棄させなければいけない、と痛感しました。
もう一つは、自分の小さな一歩が、何かを変えられるんだ、という自信です。
一介の大学生に過ぎない自分ですが、本気で訴え続ける中で、多くはないけれど、私たちと同じように本気で日本のことを考えている人たちとの貴重でかけがえのない出会いがありました。
櫻井よしこさんのようなご婦人、反共を持する自分と同年代の青年、勝共の存在に痛く感動している元民青(日本民主青年同盟)の大学生。彼らと語り合い、心を通わせ、志を同じくしていった時間は、何か自分たちにもできることがあるかもしれないという確信を与えてくれました。
信念は、変化をもたらすはず。これから、もっと日本に、世界に貢献できる自分となりたいと、強く思っています。
(東京大学2年 理科一類 男性)