私たちが実際に日本の未来について考える時、避けては通れない問題がいくつかあります。
そのうち、最大の危機・脅威と言える問題が二つあります。
一つ目は外国からの危機、すなわち侵略行為によって覇権拡大を狙う中国の脅威です。
そしてもう一つは国内における危機、すなわち家庭の価値の否定です。
中国の脅威
日本を取り巻く安全保障体制は戦後70年のうちに大きく変化してきました。その変化の中で最も大きなものは、日本を防衛してきたアメリカの相対的な国力低下、そして大国となった隣国、中国の強大化です。
「世界の警察」だったアメリカがその位置を放棄したこと、さらに日本の安保体制の不十分さなどを背景に、中国は今、台湾、南シナ海、沖縄に対して明確な侵略政策をとっています。
沖縄では米軍基地を普天間から辺野古に移設するかどうかで争われていますが、もし沖縄から米軍が撤退すれば、沖縄、ひいては日本や東アジア全体の安全保障を危険にさらしてしまいます。その観点で私たちは辺野古の米軍基地移設を進める安倍政権の方針に賛成です。
家庭の価値
2015年の日本の動向を振り返ると、渋谷区のパートナーシップ条例の成立や、非婚化晩婚化の拡大が見てとれます。こうした流れは、日本の家庭の価値を急速に壊しています。家庭の価値が崩れれば、基本的な人間関係などを育む家庭が機能不全に陥るだけでなく、少子化により国力が衰退します。「家庭」は私たちが生まれてから最初に所属する共同体であり、社会を構成する最小単位です。日本は家庭制度の充実による再生を目指していくべきです。
実は、この二つの危機の背後には、ともに共産主義が潜んでいます。
中国共産党の覇権主義は、世界の共産化を目論んでいます。彼らの基本理念である共産主義は、対立による発展を是とし、暴力革命・粛清・大量虐殺を肯定しています。第二次世界大戦から現在までの70年の間に、1億人以上を殺戮しました。これはナチズムを凌駕する犯罪思想と言えますが、共産主義はメディア・教育界にも浸透してしまっていて、その事実はあまり知られていません。
また、文化共産主義者は、不倫・離婚の是認や性道徳の否定を通じて家庭概念の破壊を画策し、現在の少子化を促進させています。
「共産主義は危険である」。
我々は、未来を真剣に考えるからこそ、この事実を訴えたいと思います。
(2016年1月)