あちこちの駅を遊説していると、演説を立ち止まって聴いてくれる人が多い時、少ない時があります。
人が多い時には、応援だけでなくヤジが飛んでくることも多いのですが、それでもやりがいがあります。
しかし、少ないどころか、まったく立ち止まる人のいない時には、演説をしていて辛くなることもありました。言いたいことを大きな声で叫ぶのだけれど、聞き流されて歩み去されてしまうことが続くと、この演説に意味はあるのだろうかと考えてしまいました。
そういう思いにかられる度に、「このままでは終われない」と奮起して、一駅一駅、言いたいことを、自己最高の基準で演説してきました。その中で出会った、好意的に接してくれた人たちが忘れられません。「ああ、無駄ではなかった」と感謝しました。
(東京大学2年 文科三類 男性)