「救国救世勝共大会2021」開催

 

 11月7日(日)午後、都内の会場で「救国救世勝共大会2021」(主催:国際勝共連合、共催:勝共UNITE、後援:IAYSP-Japan、世界平和連合、UPF-Japan、平和大使協議会)が開催され、若者を中心に約120名が参加したほか、ライブ配信を通じて常時2500名以上が視聴しました(最終的な視聴回数は約6300回を記録)。

 

 勝共UNITEでは、2017年から昨年まで4年連続で、11月3日の日本国憲法公布記念日に全国で改憲イベントを行うなど、一貫して憲法改正の実現を訴えてきました。

 

 今年は、国際勝共連合が主催となり、勝共UNITEが共催となって、本大会が開催されることになりました。

 

 10月31日行われた第49回衆議院選挙では、自民党が単独で過半数を獲得(「絶対安定多数」を確保)するなど、与党が国民から一定の信任を得る結果となりました。

 さらに、与党に日本維新の会を加えた改憲に前向きな勢力が、発議に必要な定数の3分の2を超え、11月1日の記者会見では、岸田首相が「党是である憲法改正に向け、精力的に取り組む」と明言されています。

 

 本大会のテーマは「憲法改正と道義国家日本の再生」。

 

 国際勝共連合は、冷戦只中の1968年の創設以来、一貫して「共産主義は間違っている!」と訴え続けてきました。

 1989年の冷戦終焉後も、中国をはじめ、残存する体制共産主義勢力の脅威や、家族的価値観・文化そのものを破壊する、内なる「文化共産主義」勢力の脅威が残っています。

 

 そのような中で、「国家と国民を守り、『道義国家として国際貢献を果たすことが真にアジアと世界の平和へとつながりそのためにも憲法改正すべきである」というのが勝共運動の一貫した主張でもあります。

 

 また本大会では、ライブ配信を通じて全国の多くの若者が参加するなか、勝共運動の理念・精神を相続するとともに、憲法改正について真剣に考え、若者がこれからの国づくりに使命感と責任感を持って立ち上がる機会にもなりました。

 

 開会宣言、国家斉唱、勝共運動歴史をまとめた映像の上映後、主催者を代表して国際勝共連合の松本康事務総長が挨拶を述べました。

 

 来賓の紹介後、来賓を代表して政治学者のペマ・ギャルポ氏が挨拶し、「ぶれずに」共産主義勢力と闘ってきた国際勝共連合の活動に敬意を表しました。

 

 現職の国会議員から寄せられたビデオメッセージの視聴後、記念講演では、国際勝共連合の梶栗正義会長が登壇し、「太平洋文明圏時代と日本のかたち」と題する講演を40分ほど行いました。

 

 梶栗会長は冒頭、「『日本人として生きるということについて皆様と共に掘り下げて考えたい」と述べ、「未来を正しく選択するためにも過去を振り返らなければならない過去の教訓をしっかりと私たちのものとし未来に正しい選択ができる私たちになるべきだ」と、その意義を強調。日本の近現代史を概観しながら、聴衆と「日本の近代化の歩み」を確認しました。

 

 また、第二次大戦後の世界秩序にも言及しながら、冷戦時代に「共産主義の脅威を克服できなかったのが国連の姿だった」と、「国連の生まれながらに持つ弱点」を看破された文鮮明総裁(国際勝共連合創設者)の指摘を紹介。「国連に代わり冷戦下で共産主義の脅威から世界を救い真の平和を実現するために国連の不足を補うために立てられたのが1968年創設の国際勝共連合だった」と明かしました。

 

 さらに現在の「中国の台頭」についても詳述し、「私たち日本は、中国の台頭に向き合いつつ、米国など同盟国と力を合わせて、私たちの存在意義を国際秩序にどう実現するかという課題を突きつけられている」と訴えました。

 

 梶栗会長は、戦前の植民地争奪戦のような略奪と搾取による「大西洋主義」と対比する形で、「これから築いていくべき平和の文明」「ために生きる与える文明」として「太平洋文明」と「共生共栄共義主義」を挙げ、その意義を解説。

 

 勝共運動についても、「感情的な反共運動ではなく救国救世という世界に平和をもたらす人類普遍の価値観に基づいた愛国運動なのだ」と訴えるととも、「多くの国々に平和と安定幸福をもたらすことができる強くて優しくてたくましい国として日本を再生させなければならない」と呼び掛けました。

 

「今日、中国、アジアが真の解放と繁栄を実現するには、大西洋文明の限界を乗り越えた『太平洋新文明』、『共生共栄共義』の平和文明によらなければならない。それをアジアや中国にもたらすにおいて、消極的ではない、積極的な歴史的使命を果たし得る 道義国家” 日本としてこの国のあり方を再生させる責任がここに集まっている皆さん若者たちの手にかかっている」と締めくくりました。

 

 梶栗会長の講演後、勝共UNITEを代表して、2名の青年・学生がスピーチし、それぞれ「憲法に自衛隊を明記しよう」「現代に生きる私たちの使命」というテーマで若者らしい情熱的な訴えを行いました。

 「私たちは持たなければなりません人の命を生かす正しい知恵をより良い未来を築く勇気を共産主義に屈することのない愛国心を共に手を取り合い必ず輝かしい未来を築いて参りましょう!」と力強く訴えた、勝共UNITEの大学生スピーカー。

 

 2名のスピーチ後、参加者の決意を一つに束ねるために、勝共UNITE ADACHIの女性メンバーたちによって「勝共青年歌」が歌われました。

 

 かつて勝共連合の会員は、活動に出発する際、肩を組み、拳を振って「勝共青年歌」を歌ったと言われています。2018年10月に開催された「国際勝共連合 創立50周年記念大会」でも改めて「勝共青年歌」が歌われました。

 

 その後、大会決議文の朗読(全文はこちら)を、勝共UNITEの長澤洋国代表が行い、決議文は梶栗会長へと手渡されました。決議文は後日、梶栗会長を通じて国会議員に直接手渡される予定で、今後国会における改憲に向けた合意形成が期待されます。

 

 本大会に参加・視聴した若者たちは、勝共精神を相続しながら、日本の再生と国づくりのために、今後も力を合わせて前進していくこと誓い合いました。

 

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 日本とアジアの平和のために活動する若者グループ・勝共UNITE は、2016年1月に東京大学の4名の学生によって結成。日本の未来を憂う若者の立場から街頭演説を中心に活動を行ってきました。これまでに国内約30か所で同様のグループが結成され、活動を継続しています。

 

 今年9月には『勝共UNITEと憲法改正』という小冊子を発行。勝共UNITEの活動紹介に加え、「憲法」とは何か、日本国憲法の抱える問題点などをわかりやすく解説しています。付録的資料も豊富で、読み応え十分の一冊に仕上がっています。まだご覧になっていないという方は、1部300円ですので、ぜひ各拠点からまとめてご注文ください。