小冊子の巻頭言

 

国際勝共連合会長 梶栗正義

 

「共産主義は間違っている!」

1968年4月1日、青年たちの力強い魂の叫びによって国際勝共連合の歴史は始まりました。

 

池田勇人内閣が推進した「国民所得倍増計画」、1964年開催の東京五輪前後の「オリンピック景気」を受け、当時の日本は経済成長率年平均10%という高度経済成長期にあり、物質的な豊かさを追求する一方で、若者たちは心の支えとなる理想を渇望していました。

 

そのような世相にあってマルクス主義は当時の若者たちの心を魅了し、インテリ層を中心に広く大学や社会において支配的な影響力を持っていました。学内ではマルクス主義を標榜する学生運動が跋扈(ばっこ)し、都市圏を中心に左翼政党を背景にした革新自治体が広がり、国政にも及ぼうとするまさに「革命前夜」というべき様相を呈していたのです。

 

保守層は危機感を持って反共を訴え、これに対抗しましたが、残念ながら共産主義理論を克服する思想的背景と、彼らを凌駕する実践力を持っていたとは言えない状況でした。

 

国際勝共連合の創設者文鮮明総裁と令夫人韓鶴子総裁は、マルクスの「人間疎外論」、「共産主義唯物論」、及び「唯物史観」の矛盾を看破し、これを理論的に克服した「勝共理論」を提唱、共産主義理想に代わる人類の恒久平和実現のための勝共運動を日本のみならず、全世界でご指導され、人類が大同団結することができる道を提示されました。

 

救国救世の志で理想世界実現を目指す勝共青年らは遊説隊を編成し、全国津々浦々の街頭やキャンパスで共産主義の間違いと共に、勝共理論による代案を力強く訴えていきました。彼らの憂国の思いと実践力が日本の指導層に勇気と活力を与え、日本を危機から救う大きな力となったのです。

 

混迷する世界秩序の中、国家目標を論ずることなく漂流する今日の日本では政治が信頼を失い、内外の共産主義が再びその勢いを取り戻そうとしています。救国救世の理想と熱情、そして実践力を持った若者たちが、「勝共UNITE」の名のもとに、全国各地で立ち上がることこそが、日本再生の原動力となることを信じてやみません。

 

小冊子『勝共UNITEと憲法改正』が発行