UNITE FUKUOKAの主張

 以下の文章は、国際勝共連合大学生遊説隊UNITE FUKUOKAが、11月28日(月)、福岡市内で開催した「第2回 UNITE学生フォーラム」で表明したオピニオンです。

 

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 戦後71年が経ち、今日本は歴史的な変化の局面を迎えている。それは、日本を取り巻く周辺諸国の国際情勢が、これまでのそれとは変化してきているからである。私たち日本国民はこの変化を明確に捉え、日本のため、そしてアジア、ひいては世界のために我が国は何をしなければいけないかを知らなければならない。

 

 まず、日本のこれまでの安全保障の仕組みを大きく揺るがそうとしているのが、アメリカの自国第一主義への傾倒である。これまで日本は日米安全保障条約を軸として、日本の安全をアメリカとの同盟関係で維持してきた。アメリカは、日本だけでなく、「世界の警察官」として、世界の平和を守るために、自国を犠牲にして平和を守ってきた。

 

 しかしオバマ大統領は2013年9月のテレビ演説で、さらに今年1月12日、一般教書演説で「アメリカはもはや世界の警察官ではない」と語った。

 

 また次期大統領のトランプ氏は、在日米軍経費に対する日本側の負担が少な過ぎるとして、要請に応じなければ撤退すべきであると、大統領選挙の中で発言した。

 

 アメリカの中に、他国のために自国が犠牲になることを良しとしない考えが広がっていると言える。このままでは、日本が他国に攻め入られた時、アメリカの中で、なぜ日本のためにアメリカが犠牲にならなければならないのか、これまで日本はアメリカを守ってくれたのか、という議論が出てくることは容易に考えられる。

 

 アメリカの変化により、安全保障体制が揺らぐ日本やアジア諸国にとって、中国や北朝鮮などの共産主義国家が脅威になっている。中国は今、共産主義思想に基づいて、明確な覇権主義を掲げ、軍事力を強化している。尖閣諸島周辺における中国船の接続水域、さらに領海侵入は日常茶飯事となっている。中国の侵略行為を防止し、軍事行為を未然に防ぐためには、中国包囲網を形成することは喫緊の課題である。

 

 また北朝鮮も今年1月に水爆実験を行い、ミサイル発射実験を何度も行って、周辺諸国への威嚇行為を繰り返している。国内が不安定な北朝鮮は、行動の予測ができない国である。北朝鮮の動きに早急に対応する体制を整える必要がある

 

 このような国際情勢の中、日本やアジアの平和を守るために、日本、韓国、アメリカの三国が関係を強化し、連携して、アジアの平和を守る必要がある。日本は世界最高水準の対潜哨戒能力を持っている。中国や北朝鮮の潜水艦を正確に見つけ出すことができるのだ。韓国は、北朝鮮や中国に近く、それらの国内情報を多く持っている。そしてアメリカは世界一の軍事力を有している。

 

 アメリカは大統領が変わっていく時であり、これからアメリカが世界にどう対していくのか、まだ不透明である。また韓国も大統領の問題で国内が不安定になっている。今この三国を一つにまとめ、方向性を示すことができるのは日本である。日本の平和、アジアの平和を守るために、今こそ日本が平和のリーダーとなる時である。

 

UNITE FUKUOKA