「改憲2020実現 東京大会」勝共UNITE代表のスピーチ原稿

 

 皆さん、こんにちは。東京大学4年、小村聡士と申します。

 今日は皆さんと一緒に、この日本の未来について考え、一人の大学生として思いを語らせて頂きたいと思います。宜しくお願いします。

 

 先月、衆議院の解散総選挙が行われ、与党が3分の2の議席を獲得しました。「国難突破」の解散、この国の運命が決まる選挙戦でした。

 

 昨年、参院選での改憲派の歴史的な勝利、そして今回の衆院選での勝利。憲法改正の悲願もいよいよ目前です。私もそうですが、ここにお集まりの皆さんも、大いに期待し、希望を持たれていることと思います。

 

 自民党が、私たちがここまでくるのに、実に70年掛かりました。いつか、必ず変えなければならないと思いながら、遠い未来の話になるのではないかと諦めかける瞬間が幾度もあったでしょう。しかし、それでもこの国の未来を思い、諦めなかった人たちがいました。その人たちの、言葉には尽くせない努力と苦労があればこそ、今のこの状況があったのだと思います。いかがでしょうか?

 

 さて、私たちはいよいよ憲法改正という歴史的な瞬間を迎える直前にある訳ですが、私は最近、ふと立ち止まって考えることがあります。それは「私は一国民として、どうして憲法改正を望むのか、どうして憲法を改正しなければならないのか」ということです。私は大学生ですが、時々街頭に立って演説をすることがあります。ですから、憲法改正について、様々な人の多くの意見を見聞しました。その中で、「ああ、これは確かに憲法を改正する必要がありそうだ」と納得していった訳です。しかしそれはまだ知的な納得であって、憲法改正が私の信念になった訳ではありませんでした。

 

 しかしそれでは、未来の日本を担ってゆく大学生として、70年間を忍耐し頑張って来られた先人たち、今も国のために人生を懸けて働く人たちに申し訳ないと思うのです。私はまだそんな方々ほど、日本のこと、国民のことを考えられてはいないのだな、と反省しました。そして改めて考えました。「なぜ、私は憲法改正を支持するのか」と。

 

 さて、皆さんもご存じでしょうが、今、この東アジアは危機的な状況にあります。いつ暴発してもおかしくない北朝鮮の問題、覇権主義を隠さない中国。安倍首相がこの時期に解散に踏み切ったのも、今でなくては、今後本当に何が起こるか分からないからこそでした。

 

 国外だけではありません、国内の問題も深刻です。気候変動による自然災害の脅威はここ数年、日本に大きな傷跡を残しましたし、選挙中にも叫ばれた、少子高齢化や家庭崩壊の問題もあります。

 

 このように深刻な国内外の情勢を見た時、私たちはどんな思いで、憲法改正を支持するでしょうか?

 

 もちろん、北朝鮮や中国に対する抑止力をしっかり保持するため、自衛隊の明文化は必要不可欠でしょう。不測の紛争勃発や自然災害に備え、「緊急事態条項」を設けて迅速な対応ができるような制度を整えなければなりません。また、「家族条項」を加えて、目指すべき家族の在り方をはっきりと示し、深刻な家庭の崩壊を食い止めねばなりません。

 

 しかし、こうした実際の条文を考える前に、私は憲法の精神をしっかりと胸に刻んでおきたいと思います。

 

 皆さん、憲法は単なる法律の文章ではありません。それは国の精神、志を書き記したものだと言います。であるならば、憲法の改正は、新しい志を立てる、それも本当の意味で国民が初めて立てるということを意味します。この深刻な危機に対して、それらを必ず乗り越えて立つ為の志を立てる。希望が見出しがたい今の世界で、日本が世界を牽引するが希望の発信源になる! 私はこの憲法改正を、その契機として意義付けしたいと思います。

 

※ 実際のスピーチは、若干異なります。